マーキスパーツに魅せられて
よく出来合いのパーツを繋げていると思われる事がありますが、マーキスチェーンも作っているのです(^^)

教室では、たまにデザインなどのこぼれ話をしているのですが、先日は生徒さん方に私の好きなフォルム「マーキス」についてのお話をしました。
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楕円の両端を尖らせたような形をマーキースまたはマーキーズといいます。
動物や植物を模したジュエリーで蝶の羽や花弁の部分に使用される事も多く、日本ではジュエリーのマーキスカットという響きになじみがありますが、綴りは「Marquise」または「Marquess」で、本来は侯爵を意味します。
侯爵とはイギリスの爵位です。
ではなぜマーキスカットのようなデザインに「侯爵」という名がつけられたのでしょうか。
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18世紀のフランス国王ルイ15世が寵愛した、貴族出身ではないポンパドール婦人に爵位を与えたのが「侯爵」でした。
知性と美貌を兼ね備え、そして芸術へのも造詣も深く、ファッションリーダーでもあったポンパドール婦人は、当時の女性たちの憧れの存在でした。
人々はそのポンパドール婦人を爵位である「マーキース」と呼びました。
同じ頃、パリに両端の尖った美しい形の船が登場し、パリの人々の人気を得ました。
時を同じくして民衆の憧れの的となり人気を得たことで、この美しい船をポンパドール婦人への敬意を表す形として、爵位である「マーキース」という名で呼ぶようになりました。
上品で優雅な張りのある美しい曲線と、鋭角に尖った両端のもつシャープさは、才色兼備であったと伝えられるポンパドール婦人と重なるところがあったのかもしれませんね。
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そんな気品あるマーキスデザインが、ここ1~2年のマイブーム。
特にピアスに使用する事が多く人気もあります。
今回は町田小田急催事の準備と、ゴールドジュエリーデザインの為のサンプルも兼ねてK14gfでの制作ですが、K18~K10での制作を検討中です。
2008~09年頃にブローチ等で熱心に作っていたバタフライデザイン。
久々にピアスで復活させました♪

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